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神戸市営地下鉄海岸線とは

兵庫県神戸市長田区の新長田駅から中央区の三宮・花時計前駅までを結ぶ7.9kmの地下鉄路線で2001年に開業しました。愛称として「ゆめかもめ」という愛称がついています。


海岸線の現在の状態は?

そんな海岸線ですが利用客が少なく開業以来赤字を垂れ流しています。
開業前の利用者数予想は、開業年の2001年度が8万人、2005年度が13万人とされていました。しかし、実際には2001年度が34,446人、2005年度が39,004人と、予想の3分の1以下という悲惨な状態になりました。その後も利用者は増えたものの開業10年目の2011年度も42,396人と2001年度予想の8万人の半分を超えた程度と利用が低迷しています。


なぜここまで利用されない?

海岸線の利用者数が低迷しているのは数字を見てもわかりますが、ではなぜ利用者数が伸び悩んでいるのでしょうか。
理由は大きく3つあります。

1つ目は海岸線沿線の再開発地区の再開発が遅れていることです。
海岸線の沿線である、兵庫区や長田区は1995年の阪神淡路大震災で被災しており、それにより人口が激減してしまい利用者が予定より少なくなってしまいました。



御崎公園駅前の様子(google mapより)


2つ目は競合路線の存在です

ULine_KaiganLine_Map


海岸線のまわりにはJR神戸線・和田岬線、神戸高速線が並走しているため競合状態が発生しています。この競合路線からうまく乗客をシフトさせることが出来ていないのも利用者が伸び悩んでいる理由となっています。
この乗客をうまくシフト出来ていない原因には運賃の高さがあると思われます。例えば神戸の中心地三ノ宮からノエビアスタジアム神戸のある和田岬駅まで行くのに海岸線利用では230円に対し、JRでは神戸線・和田岬線経由で200円と若干ではあるもののJRの方が安く、三ノ宮から新長田駅までを比べるとJR180円に対し海岸線270円とかなり差が開きます。(ただ、三ノ宮から新長田は同じ神戸市営地下鉄でも西神山手線の方が安く移動できるので海岸線利用はあまり現実的ではないので参考程度に考えてください)


3つ目は他社駅から遠すぎる三宮・花時計前駅です。

神戸三宮 から 三宮・花時計前

神戸の中心地三ノ宮に海岸線も乗り入れているものの駅が三宮・花時計前駅という他社路線と離れた場所にあるため乗り換えが不便になっています。
たかが乗り換えと思われるかもしれませんが、阪急電鉄の神戸三宮駅からは徒歩7分、500m以上あるなど単なる路線の乗り換えとは言えないほどの距離があります。このため一番利用客が見込めるとされる三ノ宮周辺で上手く利用客を呼び込めていないという可能性があります。


利用客増加へ秘策が!?

こんな利用客が伸び悩んでいる海岸線ですが利用客を劇的に増やす秘策があります。
それはJR和田岬線の廃止です。



ULine_KaiganLine_Map


再び海岸線の路線図の登場となりましたが、この路線図の和田岬駅の左隣にある線路、これがJR和田岬線です。この和田岬線は和田岬駅から一駅隣の兵庫駅までの短い路線ですが1日に1万人ほどの利用がありこの路線が無くなると多くの人が海岸線に流れてくることになります。実際神戸市もこの和田岬線の廃止を考えておりJRに対して要望を出したことがあるほどです。ただ、和田岬線を廃止し利用者が1万人増えても依然として利用客が少ない状況が続くことになるため抜本的な解決とはならないようです。

これからの海岸線の動向に注目ですね。

最後まで見ていただきありがとうございました。